気象庁3か月予報 “暖冬傾向続く 短期的に強い寒気で大雪も”

今後も暖冬傾向が予想されています。気象庁が発表した長期予報によりますと、来月からの3か月間も全国的に気温が平年より高くなる見込みです。一方で、短期的に強い寒気が流れ込んで大雪となる可能性もあるとして、気象庁は最新の情報を確認するよう呼びかけています。

3か月間の平均気温 全国的に「平年より高い」と予想

気象庁が19日発表した来月から来年3月にかけての3か月予報によりますと、3か月間の平均気温は北日本から沖縄・奄美にかけて全国的に「平年より高い」と予想されています。

暖冬傾向が続く要因について気象庁は、地球温暖化に加え、日本付近では上空の偏西風が北に蛇行し寒気の影響を受けにくくなることなどが考えられるとしています。

このため、3か月間の降雪量も北日本から西日本にかけての日本海側でいずれも「平年より少ない」見込みです。

降水量は、▽北日本に加えて、東日本の日本海側で「ほぼ平年並み」、▽東日本の太平洋側と西日本の日本海側で「平年並みか多い」予想で、▽西日本の太平洋側と沖縄・奄美では南から暖かく湿った空気が入りやすいため「平年より多い」見込みです。

一方で、偏西風が南に蛇行する時などに短期的に強い寒気が流れ込み大雪となる可能性があるとしています。

「一時的に大雪の可能性も 最新の気象情報に注意を」

気象庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は「このところ北日本を中心に雪の量が多くなっているように、今後も一時的に大雪となる可能性があるので、最新の気象情報に注意してほしい」と話しています。