歌舞伎町ホストクラブ 7割超店舗 料金表示など違反確認 警視庁

ホストクラブを利用した客の女性が高額な料金を請求され、それをホストが立て替える「売掛金」の返済をめぐるトラブルが相次いでいる問題で、警視庁が東京 歌舞伎町のホストクラブに一斉に立ち入りを行った結果、7割を超える店舗で料金表示などに違反が確認されたことがわかりました。

ホストクラブをめぐっては、高額な料金を客の女性に請求したうえで「売掛金」などの名目でホストが立て替えた料金を女性に売春をさせて返済させるなど、悪質なケースが相次いでいます。

警視庁は、営業の実態を確認しようと、今月15日から16日にかけて東京 新宿区歌舞伎町におよそ300店舗あるすべてのホストクラブを対象に、風営法に基づく立ち入りを行いました。

当日、営業していなかった店などを除く176の店舗に立ち入りした結果、75%にあたる132店舗で違反が確認されたということです。

いずれも「シャンパンタワー」や高額な酒のボトルの料金が店内に表示されていなかったり、客の目に付きにくい場所にメニュー表を設置していたりするなどの料金表示義務違反だったということです。

また、従業員名簿に不備がある店舗も確認されました。

警視庁は、料金表示が適切に行われていない場合、客が想定していない高額な請求になるなど、金銭トラブルにつながるおそれがあるとして、今後、店の責任者を個別に呼び出し、改善を求めることにしています。