東シナ海ガス田 中国建設の構造物から炎確認 外務省が抗議

東シナ海のガス田開発をめぐり、外務省は、中国が建設した構造物から新たに炎が上がっていることが確認されたとして、中国側に対し一方的な開発をやめるよう抗議しました。

東シナ海のガス田開発をめぐっては、2008年に日中両政府が共同開発することで合意しましたが、関係する条約の締結交渉は中断したままで、中国側が一方的な開発を進めています。

外務省によりますと、今月15日、中国が日中中間線の中国側の海域に設置した構造物1基で、天然ガスを生産する過程で発生したとみられる炎が上がっているのを海上自衛隊が確認したということです。

中国が設置した構造物はこれまでに18基あり、今回を含めると合わせて14基で炎が確認されたことになるということです。

これを受けて、外務省の鯰アジア大洋州局長は、中国大使館の楊宇 次席公使に対し、一方的な開発の継続は極めて遺憾だとして、開発をやめるよう電話で抗議しました。

そして、条約の締結交渉の再開に早期に応じるよう改めて強く求めました。