韓国 “北朝鮮ミサイルは固体燃料式ICBM 日米韓で連携対応を”

韓国政府は、北朝鮮が18日発射した弾道ミサイルについて、固体燃料式のICBM=大陸間弾道ミサイルだとの見方を示し、日米韓3か国で緊密に連携して対応する姿勢を強調しました。

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が18日午前8時24分ごろ、首都ピョンヤン付近から日本海に向けて長距離弾道ミサイル1発を発射したと発表しました。

発射を受けて韓国大統領府は、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の出席のもと、緊急のNSC=国家安全保障会議を開き、対応を協議しました。

この中で北朝鮮について「軍事偵察衛星の打ち上げに続き固体燃料を使うICBMの発射で朝鮮半島と国際社会の平和と安全を深刻に脅かしている」と非難し発射されたのは、固体燃料式のICBMとの見方を示しました。

そのうえでユン大統領は、弾道ミサイルの発射情報を日米韓3か国で即時に共有する仕組みを活用し、日米両国と緊密に連携して対応していくよう指示したということです。

北朝鮮は、液体燃料式より迅速に発射できる固体燃料式のICBM級「火星18型」の発射実験をことし4月と7月に実施していて、韓国の専門家からは今回北朝鮮が完成に向けた発射実験を行った可能性が指摘されています。

また、韓国軍は18日、北朝鮮に対する「警告声明」を発表し「無謀な挑発行為を直ちにやめるように求める。今後発生する事態の責任は全面的に北にある」と非難しました。