ロシア大統領選へ政権与党 プーチン大統領支持 全会一致で決定

ロシアで来年3月に行われる大統領選挙に向けて、政権与党の「統一ロシア」は17日、プーチン大統領への支持を全会一致で決定しました。

ロシアのプーチン大統領は今月8日、来年3月の大統領選挙に立候補する意向を表明しました。

無所属で立候補する方針です。

こうしたなか17日、与党「統一ロシア」は党大会を首都モスクワで開き、党首のメドベージェフ前大統領は「万全の準備で大統領選挙に臨まねばならない。プーチン大統領の勝利が完全に正当であり、議論の余地がないものにしなければならない」と述べ、党としてプーチン大統領を支持することを全会一致で決定しました。

このあと演説したプーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵攻に参加する兵士らをたたえるとともに、欧米への批判を繰り返した上で、「どんな困難な課題に対してもわれわれは結束し、対応しなければならない」と述べ、みずからのもとでの結束を訴えました。

一方、今回の大統領選挙でプーチン政権は軍事侵攻によって一方的な併合を宣言したウクライナの4つの州でも選挙だとする活動を強行するかまえです。

これについてイギリス国防省は17日「侵攻の正当性を示すためにも、ロシア当局が『正しい』とする結果を確実に出すだろう。プーチン大統領を圧勝させるため不正や有権者への脅迫などの手法を使うことは確実だ」と警告しています。