元関脇 寺尾の錣山親方が死去

大相撲で激しい突っ張りで人気を集めた元関脇 寺尾の錣山親方が17日夜、亡くなったことが関係者への取材で分かりました。60歳でした。

鹿児島県出身の錣山親方は元十両の鶴嶺山、元関脇 逆鉾、先々代の井筒親方とともに「井筒3兄弟」と呼ばれた3人兄弟の三男で、昭和54年の名古屋場所で初土俵を踏みました。

力士としては細身の体から繰り出す激しい突っ張りを持ち味にファンの人気を集め、平成元年の春場所には関脇に昇進して兄の逆鉾とともに大相撲史上初の兄弟同時三役となりました。

通算の出場記録は歴代4位の1795回、幕内の連続出場記録の1063回も歴代4位で、幕内在位の記録は歴代6位の93場所と、23年余りの土俵人生で数々の記録を残しました。

引退後は年寄の「錣山」を襲名し、師匠として元小結 豊真将の立田川親方や去年の九州場所で初優勝した小結の阿炎などを育てました。

関係者によりますと、錣山親方は17日夜、都内の病院で亡くなったということです。60歳でした。