イスラエル ガザ地区広範囲で空爆か 難民キャンプで20人超死亡

イスラエルが地上侵攻したパレスチナのガザ地区で17日、イスラエル軍による空爆が広い範囲で行われているとみられ、このうち北部の難民キャンプでは、住宅地への空爆で20人を超える死者が出ています。

ガザ地区でイスラエル軍の兵士が人質3人を誤って射殺したことを受けて、イスラエルのネタニヤフ首相は、16日の記者会見で哀悼の意を示した上で、イスラム組織ハマスの壊滅まで軍事作戦を続ける意志を改めて強調しました。

イスラエル軍による激しい攻撃が続くガザ地区では17日、北部や中部など広い範囲で空爆が行われているとみられ、一帯が黒い煙に覆われている様子が確認されました。

ガザ地区の保健当局によりますと、このうち北部のジャバリア難民キャンプでは、住宅地への空爆でこれまでに24人が死亡し、80人以上がけがをしたということです。

現地では今月14日からインターネットなどの通信ができなくなっていて、保健当局はこの日以降、ガザ地区全体の死者数を発表できずにいます。

一方、国連機関によりますと、検問所がある南部のラファには、ほかの地域から退避してきた住民が集中し、人口密度は戦闘が始まる前のおよそ4倍の、1平方キロメートルあたり1万2000人にまで増えたと推定されるということで、人道状況の悪化が深刻になっています。