東京 三鷹 太宰治ゆかりの「こ線橋」渡り納めの催し最終日

老朽化で撤去される東京 三鷹市にある、作家の太宰治ゆかりのJR中央線のこ線橋で、惜しむ声を受けて行われていた渡り納めの催しが最終日を迎えました。

JR三鷹駅の300メートルほど西側にあるこ線橋は、94年前の昭和4年に建設され、老朽化に伴い12月10日を最後に閉鎖されました。

三鷹市で亡くなるまでの10年ほどを過ごした作家の太宰治がたびたび訪れ、橋の上からの景色が小説に登場するなど、ゆかりの場所としても知られ、閉鎖を惜しむ声を受けて、市は15日から3日間、渡り納めの催しを実施しました。

最終日の17日、抽せんで選ばれた参加者は夕日を背景に写真を撮ったり、電車に手を振ったりと、思い思いに過ごしていました。

JR東日本によりますと、今年度中には本格的な撤去工事が始まり、市は太宰が写真を撮った階段の一部を保存するほか、VR=バーチャルリアリティーの映像で、橋のある風景を見られるようにすることも検討しているということです。

子どもと訪れた30代の父親は「家族でよく訪れていたので、無くなってしまうのはさみしいです」と話していました。

6か月の長女と訪れた40代の父親は「夜泣きする娘を連れてよく来ていました。電車を見ると落ち着くのか、しばらくすると泣き止み、家族の思い出の場所です」と話していました。