林官房長官 “危機感を持ち信頼回復に向け対応” NHK日曜討論

先週、就任した林官房長官はNHKの日曜討論で、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題について、国民に疑念を持たれる事態を招いていることは大変遺憾だとしたうえで、危機感を持って政治の信頼回復に向けた対応にあたっていく考えを示しました。

この中で林官房長官は一連の政治資金をめぐる問題について、「国民から疑念を持たれるような事態を招いていることを大変、遺憾に思う。岸田総理大臣も『自民党の体質を一新すべく先頭に立って取り組んでいく』と述べている。私も国民の信頼回復のために危機感を持って対応していかなければならない」と述べました。

また、安倍派の議員に対する任意の事情聴取が始まったことをめぐり、「捜査に協力するのは当然だと思っているが、政府としてもしっかり説明できることをやっていく」と述べました。

一方、岸田総理大臣と同様に、自身が岸田派を離脱する可能性について、「私自身のことも含め、派閥がどういう位置づけになるかは、事実関係などの解明が進むのを見守りながら、適切に判断していきたい」と述べました。

さらに、岸田総理大臣が「先のことを考えている余裕はない」と言及したことをめぐり、「衆議院解散や来年予定される自民党総裁選挙を断念したということか」と問われ、「足元のことをしっかりやっていくということだと思う。何か断念したということではないと受け止めている」と述べました。

このほか、今回も含め、政治とカネをめぐる問題で閣僚が辞任したあとに自身が起用されるケースがあったことについて、「私は誕生日が1月19日なので『119番』と言われることがあり、守りの局面の登板も何度かあった。総理をしっかり支え、少しでも国民の理解が進んでいくよう全力を尽くしていく」と述べました。