中国と北朝鮮 来年の国交樹立75年を前に外務次官会談

中国と北朝鮮は来年、国交樹立から75年となるのを前に外務次官による会談を行いました。
北朝鮮としては4年ぶりに首脳会談を行ったロシアだけでなく、最大の後ろ盾ともされる中国との関係についても、さらに強化したいという姿勢を鮮明にしています。

中国外務省や、北朝鮮国営の朝鮮中央通信によりますと、北朝鮮のパク・ミョンホ外務次官が、中国の首都・北京を訪問し、15日、中国外務省の孫衛東次官と会談しました。

会談では、来年10月、中国と北朝鮮が国交樹立から75年となるのを前に、両国の関心事や今後の戦略的な協力の強化について意見を交わしたということです。

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は、ことし9月、4年ぶりにロシアを訪れて、プーチン大統領と首脳会談を行いロシアとの関係を「最重視する」と述べるなど、ロシアとの関係強化に取り組みました。

一方、中朝関係をめぐっては、ことし7月の朝鮮戦争の休戦70年や、ことし9月の北朝鮮の建国75年など節目となる時期にあわせて中国の代表団が訪朝し、両国関係の重要さを確認してきました。

北朝鮮としては、日米韓3か国が安全保障協力を深めるなか、ロシアだけでなく、最大の後ろ盾ともされる中国との関係についても、さらに強化したいという姿勢を鮮明にしています。