米韓 核関連の対応ガイドライン 来年半ばまでに作成で一致

アメリカと韓国は、北朝鮮による核の脅威を抑止するため、来年半ばまでに核関連の情報共有や核の危機が高まった際の対応などを盛り込んだガイドラインを作成することで一致しました。

米韓両政府は15日、アメリカ国防総省でアメリカの核戦力の運用をめぐる情報共有などについて話し合う「核協議グループ」の会合を開きました。

終了後、韓国のキム・テヒョ(金泰孝)国家安保室第1次長が記者会見し「来年半ばまでに核戦略の企画、運用に関するガイドラインを作成することで一致した」と明らかにしました。

ガイドラインには、具体的に核関連の情報共有や、核の危機が高まった場合の対応、それに米韓首脳どうしのホットラインの運用などが盛り込まれるということです。

また、ガイドラインの作成に関連して来年の米韓合同軍事演習で「核作戦のシナリオを含めた訓練をともに実施する」としています。

韓国政府が会合後に発表した米韓両国の共同声明では、北朝鮮がアメリカとその同盟国に核攻撃をすれば「キム・ジョンウン(金正恩)政権の終末に帰結する」としていて、抑止力を強化する姿勢を強調しました。