上川外相“女性が和平に主体的に参画する取り組みを推進”

上川外務大臣は、東京都内で開かれた女性と平和をテーマにしたシンポジウムに出席し、女性が紛争の予防や紛争後の和平に主体的に参画する取り組みを、アジア大平洋地域で推進していく考えを示しました。

このシンポジウムは「WPS」という、紛争などで被害者になりやすい女性が、紛争の予防や和平に主体的に参画することが重要だとする考えをテーマにしたもので、日本とASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議が、東京で開かれるのにあわせて開催されました。

シンポジウムでは、上川外務大臣とASEAN加盟国で唯一の女性の外相であるインドネシアのルトノ外相による対談が行われました。

この中で、上川大臣は「平和や安全保障分野に女性の視点を入れることで、政治が安定し民主主義が豊かに育まれる」と述べ、女性が紛争の予防や紛争後の和平に主体的に参画する取り組みを、アジア大平洋地域で推進していく考えを示しました。

ルトノ外相は「グローバルな安全保障と平和のためには、女性の視点が何よりも重要になっている。女性に投資をするということは、未来の万人の権利に投資をすることにつながる」と述べ、女性の視点を取り入れる重要性を強調しました。