イスラエル ハマス側に拘束された人質3人誤って射殺 ガザ地区

激しい戦闘が続くパレスチナのガザ地区でイスラエル軍がイスラム組織ハマス側に拘束されていた人質3人を誤って射殺したことを明らかにしました。ネタニヤフ首相は「耐え難い悲劇だ」としたうえで引き続き人質の救出に全力を尽くすと強調しました。

イスラエル軍のハガリ報道官は15日の記者会見で「きょう起きた困難でつらいできごとについて皆さんに伝えなければならない」と切り出しました。

ハガリ報道官によりますと15日、ガザ地区東部のシュジャイヤ地区での戦闘で、イスラエル軍は3人の男性を「脅威」だと認識し、射殺しました。

その後、3人が人質である可能性が浮上したため、イスラエル側に遺体を移送して詳しく調べたところ、いずれも10月7日にガザ地区周辺の集落からハマス側にさらわれた人物だったことが確認されたということです。

3人は拘束場所から自力で逃げたかハマス側に放棄されたとみられるとしています。

ハガリ報道官は「イスラエル軍がすべての責任を負う」としたうえで、調査を開始したことを明らかにしました。

そのうえで「これは戦闘地帯で起きた悲劇的なできごとだ」と述べ、ハマス側が自爆装置を身につけて兵士に接近したり兵士をわなにおびき寄せようとしたりするケースも起きているとして兵士たちを擁護しました。

ネタニヤフ首相は旧ツイッターのXへの投稿で「耐え難い悲劇だ。今晩、イスラエル全土が悲しみに暮れることになるだろう」としたうえで引き続き人質の救出に全力を尽くすと強調しました。