世界人権宣言75年 北朝鮮の人権侵害めぐり日米韓など共同声明

世界人権宣言の採択から今月で75年となったことにあわせて、北朝鮮の人権状況をめぐって日本やアメリカなどが共同声明を発表し、日本人の拉致を含むすべての人権侵害をなくすよう北朝鮮に求めました。

共同声明を発表したのは、日本、アメリカ、韓国、それに、国連安全保障理事会の非常任理事国であるアルバニアの合わせて4か国です。

世界人権宣言が採択されてから12月10日で75年となり、国連でさまざまな関連イベントが開かれているのにあわせ、15日に発表されました。

共同声明では「北朝鮮は、日本人や韓国人の拉致や不法な拘束などを含め、国の内外での人権侵害において最悪の記録を残している」と非難しています。

そのうえで、「北朝鮮の国民は、表現や思想の自由、移動の自由などの権利を行使することができず、北朝鮮政府は国民の基本的なニーズを無視し続けている」としています。

そして、「われわれは北朝鮮に対し、国際法上の義務を守り、すべての人権侵害をなくすため直ちに措置を講じるよう求める」として、日本人の拉致を含む、すべての人権侵害をなくすよう北朝鮮に求めました。