「顔認証マイナンバーカード」きょうから導入

暗証番号を設定する必要がない一方、利用できるサービスがマイナ保険証などに限定される「顔認証マイナンバーカード」が15日から導入され、取得を希望する人の受け付けが自治体の窓口でできるようになりました。

政府は今月12日の会合で、来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化したマイナ保険証を基本とする仕組みに移行する方針を決めました。

こうした中、マイナンバーカードを取得する際に必要な暗証番号を管理するのが難しいという声を受けて、暗証番号を設定する必要がない「顔認証マイナンバーカード」を導入しました。

利用できるサービスは、健康保険証と一体化したマイナ保険証と、本人確認書類としての2つで、暗証番号が必要となるオンラインでの行政手続きなどは行うことができません。

希望する人は誰でも取得でき、すでに暗証番号が設定されているカードを持っている人も切り替えが可能だということで、15日から全国の自治体の窓口などで申請することができます。

松本総務大臣は記者会見で「マイナンバーカードについてはさまざまな希望があり、それに応えていくために導入した。保険証としての利用を含め、利活用を進めていきたい」と述べました。