米大統領補佐官 “イスラエル側から攻撃縮小の条件など説明”

アメリカ・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は14日、イスラエルでネタニヤフ首相と会談しました。この中で、イスラエル側からガザ地区での軍事作戦について、標的を絞った攻撃に規模を縮小する条件などについて説明があったことを明らかにしました。

アメリカ・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は14日、イスラエルを訪問し、ガラント国防相に続き、ネタニヤフ首相と会談しました。

ホワイトハウスの発表によりますと、会談ではイスラエル側からガザ地区での軍事作戦について、現在行われている大規模な地上作戦から、標的を絞った攻撃に規模を縮小する条件などについて説明があったとしています。

またアメリカのニュースサイトアクシオスは、アメリカとイスラエルの当局者の話として、サリバン補佐官が攻撃の規模縮小について「数か月ではなく数週間のうちに行われる必要がある」とイスラエル側に要請したと伝えました。

バイデン大統領もまた14日、イスラエル軍による攻撃について「われわれは市民の命を守ることに集中してほしいと考えている」と述べて、軍事作戦の進め方について慎重になるべきだという考えを強調しました。

サリバン補佐官は15日には、ヨルダン川西岸のラマラでパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長と会談することにしていて、ホワイトハウスは戦闘終結後のガザ地区の統治などについて協議するとしています。

また、アメリカ国防総省はオースティン国防長官が今月16日からイスラエルなどを訪問することを明らかにしました。

ネタニヤフ首相などとの会談で民間人の安全を考慮することの重要性を強調するとしています。