ドイツ ユダヤ系施設へテロ準備疑い ハマスのメンバー4人拘束

パレスチナのガザ地区でイスラエルの軍事作戦が続く中、ドイツでユダヤ系施設へのテロを準備していたとして、イスラム組織ハマスのメンバー4人の身柄が拘束されるなどヨーロッパではテロへの警戒が高まっています。

ドイツの検察当局は14日、ドイツとオランダでハマスのメンバー合わせて4人を拘束したと発表しました。

4人は中東のレバノンやエジプトなどの出身で、ハマスの軍事部門からことし10月以降、武器をベルリンに運ぶよう指示を受け、ユダヤ系施設へのテロを準備していた疑いが持たれているということです。

また、デンマークの警察もこの日、テロの計画が明らかになったとして3人の身柄を拘束したと発表しました。

ハマスと関わりがあるかは明らかにしていません。

その上で首都コペンハーゲンやユダヤ系コミュニティーの警備を強化するとしていて14日に予定されていたユダヤ教の伝統的な祭りは中止されました。

発表を受けて、デンマークのフレデリクセン首相が「非常に深刻な事態だ。世界で起きている紛争をデンマーク社会に持ち込むことは全く容認できない」と述べるなどヨーロッパではテロへの警戒が高まっています。

イスラエルの情報機関モサドは「ハマスはその作戦をヨーロッパに拡大するため執ように活動を続け、各国の安全への脅威となっている」とする声明を出し、テロ対策で各国と協力するとしています。