静岡 2人死亡事故で服役の米軍大尉 アメリカ側に身柄移送

おととし静岡県富士宮市で2人が死亡する事故を起こし、実刑判決を受けて収容されたアメリカ軍の大尉について、身柄がアメリカ側に移送されたと大尉の家族が明らかにしました。

おととし5月、静岡県富士宮市の飲食店の駐車場に車が突っ込み、2人が死亡した事故では、運転していたアメリカ海軍の大尉、リッジ・アルコニス受刑者が過失運転致死傷の罪で禁錮3年の実刑判決を受け、収容されました。

大尉の家族は判決は不当だなどとして、アメリカに移送するよう求めてきましたが、14日、声明を発表し、大尉の身柄がアメリカ側に移送されたと明らかにしました。

その上で「移送を実現させたアメリカ政府の取り組みに感謝する」としています。

アメリカのAP通信は、今回の移送は外国で有罪判決を受けた受刑者を母国に移送させることができるアメリカ司法省のプログラムを通じて行われ、大尉はアメリカで服役を続けると伝えています。

この事案をめぐっては、アメリカ連邦議会の一部の議員も大尉のアメリカへの移送を日本政府に求めるようバイデン政権に働きかけていたほか、ホワイトハウスも「バイデン大統領が把握し、担当者が取り組んでいる」と明らかにしていました。