「ハマスの壊滅 数か月以上かかる」イスラエル国防相

イスラエル軍がガザ地区への地上作戦を続ける中、アメリカのホワイトハウスで安全保障政策を担当する大統領補佐官がイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相やガラント国防相と会談しました。このなかでガラント国防相はハマスの壊滅には少なくとも数か月がかかるとの見方を示しました。

イスラエル軍は、イスラム組織ハマスの壊滅に向けてガザ地区全域で軍事作戦を続けています。

現地では激しい戦闘が起きていてイスラエル軍は14日、南部などで兵士8人が重傷を負ったと発表しました。

またイスラエルのメディアは、イスラエル軍がガザ地区の住民に対し、ハマスのガザ地区のトップ シンワル指導者など幹部の居場所についての情報を提供すれば懸賞金を与えるとするチラシを配っていると伝えています。

一方、AP通信が14日に南部のラファで撮影した映像には支援物資を積んだトラックを子どもたちが追いかけたり、多くの住民たちが支援物資に群がったりしている様子が写っていて、深刻な物資不足がうかがえます。

こうしたなか、アメリカのホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は14日、イスラエルでガラント国防相と会談しました。

会談の冒頭、ガラント国防相は「ハマスの壊滅は容易ではなく、長い時間を要する。数か月以上かかるがわれわれは勝つ」と述べ軍事作戦は長期にわたるという見通しを示しました。

また、サリバン大統領補佐官はイスラエルの戦時内閣の閣議に出席し、ネタニヤフ首相らと人質の解放に向けた協議を行ったうえで、ガザ地区へのさらなる支援物資の搬入や民間人の保護などを求めました。