柿沢前法務副大臣側 元区議に“顧問料”として毎月20万円提供

ことし4月に行われた東京の江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件で、柿沢未途 前法務副大臣側が、ともに前区長を支援した元区議会議員に選挙のあと顧問料として毎月20万円を提供していたことが関係者への取材でわかりました。前区長側も同じ元区議会議員におよそ100万円を提供していたということで、東京地検特捜部は、区長選挙での支援に対する報酬の趣旨が含まれていなかったか調べを進めているものとみられます。

ことし4月の江東区長選挙をめぐり、東京地検特捜部は14日、前法務副大臣で自民党を離党した柿沢未途衆議院議員(52)の衆議院第二議員会館にある事務所や自宅を公職選挙法違反の疑いで捜索しました。

柿沢議員は保守分裂の構図となった区長選挙で、自民党推薦の候補ではなく木村弥生前区長を支援し、選挙の前後、一部の区議会議員に現金を渡していましたが、ともに前区長を支援した元区議会議員にも、選挙のあと顧問料として毎月20万円を支払っていたことが、関係者への取材で新たにわかりました。

特捜部の任意の事情聴取に対し、柿沢議員側は「事務所で契約し顧問料を支払った」と説明しているということです。

また木村前区長側も、この元区議会議員に選挙のあとおよそ100万円を提供していたことがわかりました。

前区長側は、特捜部に対し「落選後の生活費として支払った」などとして、区長選挙での支援への見返りではないと説明しているということです。

特捜部は柿沢議員に任意の事情聴取を要請していて、選挙の前後に区議会関係者らに提供された資金に区長選挙での支援に対する報酬の趣旨が含まれていなかったか調べを進めるものとみられます。