香港の警察 海外滞在の民主活動家など5人を指名手配

香港の警察は、海外に滞在する民主活動家など5人について、香港国家安全維持法に違反した疑いで指名手配し、懸賞金をかけたと発表しました。一方、現在カナダに滞在している民主活動家の周庭氏については保釈の条件となっていた12月の予定日までに香港に戻って出頭すれば新たな罪には問わないという考えを示しました。

指名手配されたのは香港出身の男女あわせて5人で、いずれも香港を離れ、現在はアメリカなど海外に滞在しています。

警察は5人について▼外国勢力と結託して国家の安全に危害を加えたり▼インターネット上で香港の独立を呼びかけ、国家政権の転覆をあおったりした疑いがあるなどとしています。

警察は1人につき100万香港ドル、日本円にして1800万円余りの懸賞金をかけて情報提供を呼びかけています。

香港では、3年前に反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行されたあと、民主活動家が海外に逃れるケースが相次いでいますが、香港の警察はこれまでも海外に滞在する活動家8人を指名手配するなどして、締めつけを強めています。

一方、現在、カナダに滞在している民主活動家の周庭氏について警察は、保釈の条件となっていた12月の予定日までに香港に戻って出頭すれば新たな罪には問わないという考えを示しました。