Jリーグ「秋春制」への移行 52クラブが条件付きで賛成

サッカー、Jリーグはリーグ戦を秋からの開催とする「秋春制」への移行について、14日に各クラブの賛否を確認したところ、60クラブのうち52のクラブが条件付きながら賛成の意思を示しました。Jリーグは、12月19日に開く理事会で過半数の賛成が得られれば、2026年から2027年にかけてのシーズンからの「秋春制」移行を正式に決めるとしています。

Jリーグは現在、2月ごろに開幕して12月ごろにシーズンを終える日程でリーグ戦を行っていますが、ヨーロッパの主要リーグが秋に開幕して春に終了する日程でリーグ戦を行っていることや、ACL=アジアチャンピオンズリーグも秋に開幕する日程になることなどを受けて、「秋春制」への移行を前向きに検討する方針を各クラブに伝えています。

「秋春制」では夏場の試合が減ることによる選手のパフォーマンス向上などのメリットが示される一方、寒冷地に本拠地を置くチームは試合開催への影響などが懸念され、J2のベガルタ仙台は13日、移行に反対する立場を表明していました。

Jリーグは14日、都内でJ1からJ3までの60クラブすべての代表者による実行委員会を開き、「秋春制」について各クラブの賛否を確認する投票を行いました。

投票は
▽「2026年から2027年にかけてのシーズンから秋春制への移行を実施することを決め、残された課題を継続検討する」
▽「現段階では移行を決めずに数か月の検討期間を目安として継続検討を行う」
▽「移行を実施せず継続検討も行わない」
という3つの選択肢から選ぶ形がとられたということです。

Jリーグの発表によりますと、投票の結果
▽秋春制への移行を実施するが52票
▽現段階では決めないが7票
▽移行を実施しないが1票で
多くのクラブが条件付きながら賛成の意思を示したということです。

Jリーグは、12月19日に開く理事会で過半数の賛成が得られれば、「秋春制」への移行を正式に決めるとしています。