オープンAI ドイツのメディア大手と提携発表 動き広がるか

生成AIのChatGPTを開発したアメリカのベンチャー企業、オープンAIは、ドイツのメディア大手と提携したと発表しました。ChatGPTが記事の要約を作成し、利用者も活用できるようになるということで、メディアの間でこうした動きが広がるかが注目されます。

オープンAIは13日、ドイツのメディア大手「アクセル・シュプリンガー」と提携したと発表しました。

アクセル・シュプリンガーは、アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」や、ビジネスニュースのサイト「ビジネスインサイダー」を傘下においています。

提携によってChatGPTは、利用者からの質問に答える際にこうしたサイトの記事の要約を作成して示し、利用者も要約を活用できるようになるということです。

また、オープンAIは、アクセル・シュプリンガー傘下のサイトの記事をAIの精度を高めるための学習用にも利用するとしています。

AIをめぐっては、AIによる学習が記事の著作権侵害にあたる可能性があると指摘される中、ことし8月、アメリカの新聞大手、ニューヨーク・タイムズがサービスの利用規約を変更し、AIに記事や写真などを学習させることを原則、禁止していました。

メディアの間でAIへの対応が分かれる中で、今回の提携のような動きが広がるかが注目されます。