NTTの固定電話 ネットと同じ「IP網」に移行する作業開始へ

全国のNTTの固定電話を、「IP網」と呼ばれるインターネットと同じ仕組みに移行する作業が来年1月に始まります。これにともなってこれまで距離に応じて高くなっていた通話料金は、全国一律で3分ごとに9.35円になります。

NTT東日本と西日本は、固定電話を「IP網」と呼ばれるインターネットと同じ仕組みに移行することを決めていて、その切り替え作業が来年1月から地域ごとに順次始まります。

14日は、関係する事業者が集まり、作業の手順などを確認しました。

作業の完了は、
▽山形県、鳥取県が1月2日、
▽この2県を除く東北地方、中国地方、四国地方の各県が1月17日、
▽そのほかの都道府県は1月31日に予定されています。

移行にともなって、これまで距離に応じて高くなっていた通話料金は全国一律で3分ごとに9.35円になります。

都道府県内の通話は、1月1日から一律料金に切り替わり、県外などへの通話は、切り替え作業の完了後となります。

また、公衆電話も距離に関係なく全国一律で56秒ごとに10円となります。

一方、自宅での工事や契約者による新たな手続きは必要なく、現在利用している電話番号や電話機の変更も必要ないということです。

NTT東日本の田中康之相互接続推進部長は、「今回の移行に伴い電話が使えなくなるといった悪質なセールスには十分気をつけてほしい」と話しています。