EU ハンガリーに凍結資金支払い表明 ウクライナ加盟交渉めぐり

EU=ヨーロッパ連合は14日から首脳会議を開き、加盟を目指すウクライナとの交渉を始めることなどについて協議しますが、ハンガリーが反対する姿勢を示しています。
こうした中、EUはハンガリーに対してこれまで凍結していた資金の一部を支払う用意があると表明し、ハンガリーが姿勢を変えるかが焦点となっています。

EUは14日から2日間、ベルギーで首脳会議を開き、ウクライナと加盟交渉を開始することや、来年から4年間のウクライナへの資金支援について協議しますが、ハンガリーがいずれにも反対する姿勢を示し続けています。

こうした中、EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は13日、ハンガリーの司法の独立性が十分ではないなどとしてこれまで支払いを凍結していた資金の一部、最大およそ100億ユーロ、日本円で1兆5000億円余りについて改革に進展があったとして「ハンガリーは支払いを求めることができる」と表明しました。

こうした対応についてヨーロッパ議会などからは「首脳会議でハンガリーの同意を得るための方策だ」などという見方が出ています。

EUの首脳会議でウクライナとの加盟交渉の開始などを決めるにはすべての加盟国の同意が必要で、EU側の対応を受けてハンガリーがこれまでの姿勢を変え同意するのかが焦点となっています。