バイデン大統領 次男めぐる疑惑 弾劾への調査 正式承認可決

アメリカのバイデン大統領が、次男のハンター・バイデン氏のビジネスに不正に関わっていたなどとされる疑惑をめぐり、野党・共和党が多数派の議会下院は、大統領の弾劾に向けた調査を正式に承認する決議案を可決しました。来年の大統領選挙を前に共和党はバイデン大統領への追及を強めたい考えです。

アメリカの野党・共和党は、バイデン大統領が副大統領を務めていた当時に、次男のハンター・バイデン氏のウクライナなどでのビジネスに立場を利用して不正に関与していた可能性があるなどと主張しています。

共和党が多数派の議会下院は13日、大統領の弾劾に向けた調査を正式に承認する決議案の採決を行い、賛成多数で可決しました。

これを受けて共和党議会指導部は「バイデン大統領とホワイトハウスは国民を欺いてきた。国民には答えを知る権利がある」とする声明を出しました。

2024年の大統領選挙を前に共和党は、今回の決議をきっかけにしてバイデン大統領への追及を強めたい考えですが、十分な証拠がないとの指摘もある中、実際に弾劾訴追にいたるかは不透明です。

一方、バイデン大統領は声明で「共和党は私をうそで攻撃することに力を注ぎ、根拠のない政治的行為に時間を浪費している」と共和党側を批判しました。

また、次男のハンター氏は13日、採決を前に記者会見を開き、バイデン大統領は自身のビジネスに関与していなかったと訴えました。