ふたご座流星群 あすにかけピーク どこで見られる?【映像も】

三大流星群の1つ、ふたご座流星群が、気象条件によって見られるかもしれません。
ことしは8年ぶりの好条件で、15日未明には、場所によっては1時間に70個ほどの流れ星が見える可能性があるということです。

全国的に雲の多い天気となりそうですが、どこで見られるのでしょうか。

記事の後半にはこれまでの映像も掲載しています。

画像をクリックすると見逃し配信が見られます(12/21(木) 午後6:00まで)

8年ぶりの好条件に

ふたご座流星群は毎年、この時期に活動が活発になる三大流星群の1つで、ふたご座の方向から広がるように流れる様子が夜空の広い範囲で見られると期待されます。

国立天文台によりますと、ことしは月明かりの影響がなく、夜明け前にかけて流星群の活動が特に活発になることから、8年ぶりに観察の好条件が整っているということです。

国立天文台の担当者は「空が暗い場所では、ピークには平均すると1分に1個流れる頻度で見えると予想され、同時に複数が流れる可能性も十分にあります。暖かい格好をして夜空を見上げてもらえれば」と話しています。

どこで見られるの?

気象庁によりますと、14日夜から15日にかけては全国的に雲が多く、観察に適しているのは北海道の太平洋側や奄美、沖縄地方など一部に限られそうです。

こうした地域では、14日夜遅くから15日の明け方にかけて多くの流れ星が現れる見通しで、特に観察に適した15日未明には、十分に暗い場所では1時間に70個ほどの流れ星が、空が明るい市街地などでも例年よりも多く流れ星が見える可能性があるということです。

観察のポイント

観察する場所は一般的に、近くに人工の明かりがない空が暗い場所で、河川敷や展望台など空を広く見渡せるところがよいとされています。

国立天文台によりますと、流れ星はふたご座の方向を中心に放射状に現れるため、観察のしかたとしてはなるべく空の広い範囲を見渡すようにしたほうが見つけやすいということです。どの方角にも流星が出現するということです。

また、屋外の暗さに目が慣れるまで一定の時間がかかるため、最低でも15分ほどは観察を続けること、首や腰に負担がかからないように、レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったりして観察すること、それに暖かい格好をするなど防寒対策を十分に行い、無理をせずに休み休み行うこともポイントだということです。

そもそも、ふたご座流星群って?

流星群は、すい星が放つチリなどが地球の大気と衝突し、強い光を放つ現象です。

すい星が太陽の周りを回る軌道上には、多くのチリが漂っていて、1年に1度地球がその軌道と交差する際、大気と多くのチリが衝突し、流星群として観測できるのです。

「ふたご座流星群」は12月のこの時期に見られる流星群で、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」とともに、「三大流星群」の1つに数えられています。毎年、安定して多くの流れ星を観測できることから、最大の流星群とも言われます。

「きょう見られないかも…」そんな人に

「気象条件から見えそうもない」
「寒くて外に出られない」

いろんな理由でその時間に見られない人もいると思います。
これまでの各地の映像をまとめました。

今月13日~14日未明 埼玉

さいたま市では、夜空を目視で観察したところ、13日午後6時過ぎから流れ星が確認できました。特に日付が変わった午前零時過ぎには数分おきに見られました。流れ星はそれぞれ色や長さ、速度が異なっていて、天頂付近や地表近くの夜空を彩っていました。

2021年 三重

2010年 高知

2009年 静岡