政治

岸田首相 安倍派4閣僚辞表提出で後任人事決定 林前外相ら起用

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、岸田総理大臣は安倍派の4人の閣僚を交代させ、官房長官に岸田派の林 前外務大臣を起用しました。
自民党の萩生田政務調査会長らも辞表を提出し、安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員が、いずれも閣僚や党幹部の役職を退くことになりました。

松野官房長官や西村経済産業大臣ら安倍派の4人の閣僚が14日午前、辞表を提出したのを受けて、岸田総理大臣は14日午後、後任の人事を行いました。

いずれも安倍派以外の閣僚経験者で、
▽官房長官に岸田派の林芳正 前外務大臣、
▽経済産業大臣に無派閥の齋藤健 前法務大臣、
▽総務大臣に麻生派の松本剛明 前総務大臣、
▽農林水産大臣に森山派の坂本哲志 元地方創生担当大臣が就任しました。

また、安倍派の副大臣5人と政務官1人も交代しました。

閣僚らは、皇居での認証式のあと、総理大臣官邸で岸田総理大臣から辞令の交付を受け、記念撮影に臨みました。

一方、自民党では、安倍派の
▽萩生田政務調査会長、
▽高木国会対策委員長、
それに
▽世耕参議院幹事長も辞表を提出しました。

これにより、安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員が、いずれも閣僚や党幹部の役職を退くことになります。

岸田総理大臣は、来年度の予算編成が大詰めを迎えていることなどを踏まえ、党役員人事は、来週22日以降に行う考えで、今後、人選が進められる見通しです。

後任人事受け 閣僚の派閥ごとの内訳は

今回の人事で、自民党最大派閥で4人いた安倍派の閣僚が1人もいなくなり、麻生派、岸田派、森山派、無派閥の閣僚がそれぞれ1人ずつ増えました。

その結果、岸田内閣の閣僚の自民党の派閥ごとの内訳は、
▽麻生派が5人と最も多くなり、
▽茂木派と岸田派がそれぞれ3人、
▽二階派が2人、
▽森山派が1人、
▽谷垣グループが1人、
▽無派閥が3人となりました。

公明党は1人のままです。

4人の閣僚が同時に辞任 極めて異例

新たな政権の発足や内閣改造以外で、同じ日に複数の閣僚が辞任したのは、2014年10月、第2次安倍改造内閣で、当時の小渕優子 経済産業大臣と松島みどり 法務大臣の2閣僚が辞任したケースがありますが、4人の閣僚が同時に辞任するのは極めて異例です。

また、新たな政権の発足や内閣改造以外で、官房長官が交代したのは、2004年に当時の福田康夫 官房長官が、みずからの年金未納問題で辞任した例や、2000年に当時の中川秀直 官房長官が、みずからの交友関係をめぐる問題で辞任したケースがありますが、こちらも異例です。

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