陸自と米豪比の陸軍トップら初懇談 さらなる連携強化を確認

陸上自衛隊とアメリカ、オーストラリア、フィリピンの各陸軍のトップらが初めて懇談を行い、インド太平洋地域の安定に向けて連携をさらに強化していくことを確認しました。

懇談は13日、防衛省で行われ、陸上自衛隊トップの森下泰臣陸上幕僚長のほか、アメリカ太平洋陸軍、オーストラリア陸軍、フィリピン陸軍の司令官らが出席しました。

はじめに森下陸上幕僚長は「インド太平洋地域において、どのような防衛協力をしていくかを話し合うことで、地域の平和や抑止力となることを願っている」と述べました。

また、アメリカ太平洋陸軍トップのチャールズ・フリン司令官は「このような懇談は多国間のつながりを強くし、方向性を統一するものだ」と述べ、中国が海洋進出の動きを強めるなか、インド太平洋地域の安定に向けて連携をさらに強化していくことを確認しました。

陸上幕僚長とアメリカ、オーストラリア、フィリピンの各陸軍のトップらが懇談を行ったのは初めてで、今後4か国が参加する訓練など、防衛協力の進め方について議論したということです。

陸上自衛隊とアメリカ陸軍は、日本の防衛を想定した大規模な指揮所演習を先月から今月13日にかけて行い、オーストラリア陸軍がことし初めて参加したほか、フィリピン陸軍の幹部も視察していて、4か国の連携強化に向けた動きが進められています。