国産初の新型コロナワクチン 接種始まる

日本の製薬会社が開発した、国産として初めての新型コロナワクチンの接種が今月から各地で始まりました。

製薬大手の「第一三共」が開発したmRNAワクチンは今月から全国で接種が始まりました。

新型コロナワクチンはこれまで、ファイザーやモデルナなど海外の製薬会社のものが使われていましたが、このワクチンが先月承認されたことで、国産として初めて接種に使えるようになりました。

このワクチンは新型コロナのオミクロン株の派生型「XBB」系統に対応していて、3回目以降の追加接種を行う12歳以上が対象となっています。

13日からこのワクチンの接種を始めた東京・板橋区のクリニックでは予約していた住民が訪れ、ワクチンの安全性や有効性について医師の説明を聞いたうえで接種を受けていました。

クリニックの田幡雅彦医師は「ワクチンの効果へ期待はこれまでのものと変わらないが、供給面で何かがあったとき、国産のものがあることで安心感はある」と話していました。

新型コロナの感染拡大が懸念される冬に備え、現在、生後6か月以上のすべての人を対象にワクチンの接種が行われていて、希望する人は自己負担なしで接種することができます。