長さ250m 福岡と山口の県境またいだ糸電話 日本記録申請へ

福岡と山口の県境をまたいだ長さ250メートルの糸電話で声を届けることができるか。北九州市と山口県下関市の小学生たちが関門海峡の海底トンネルで挑戦し、見事成功しました。近く糸電話の長さの日本記録として申請するということです。

催しは関門橋開通50年を記念した交流事業の一環として行われ、関門海峡の海底を通る歩行者専用のトンネルには、北九州市の門司中央小学校と下関市の養治小学校の児童、合わせておよそ60人が集まりました。

子どもたちはまず、県境をまたいで160メートルと80メートルの糸電話を渡し、それぞれ自己紹介をして音の聞こえ方を比べました。

そして民間団体の「日本記録認定協会」が認定している糸電話の日本記録、242.626メートルより長い250メートルの糸電話で声が届くか挑戦しました。

糸電話では互いに地域の名産などを言い合い、子どもたちは耳を澄ませながら声を聴き取ります。

門司側では下関の子どもたちが発した「ふぐ」とか「関門橋」といったことばをかすかに聞き取ることができました。

下関側にも「タコ」といったことばが届いていました。

参加した児童の1人は「ふだんは携帯電話で電話をしていますが、すごく長い糸でつないだ電話も楽しかったです」と話していました。

別の児童は「250メートルの糸電話は音が大きく聞こえました。日本記録は緊張したけど楽しかったです」と話していました。

今回の記録は新たな日本記録として、近く申請されるということです。