成田山新勝寺で恒例の「すす払い」一日かけ新年迎える準備

千葉県の成田山新勝寺で1年間にたまった汚れを落とす恒例の「すす払い」が行われました。

例年、正月三が日におよそ300万人が訪れる成田山新勝寺は、江戸時代から毎年、年の瀬に仏像や建物にたまったほこりや汚れを落とす「すす払い」と呼ばれる大掃除を行っています。

大本堂では13日朝5時すぎから、作務衣姿の僧侶や職員、およそ40人が手拭いで仏具を磨いたり、はけを使って仏像の顔などにたまった細かいほこりを払ったりしました。

そして、高いところにある欄間や大本堂の軒下を、長さおよそ8メートルあるささ竹の葉先を使って掃除していきました。

新勝寺では13日、一日かけて境内の各所のすす払いを行い、新年を迎える準備を整えるということです。

僧侶の中峰照希さんは「ことしはウクライナやイスラエルなど、国際情勢が不安定だった。来年は何よりも平和な1年になるよう願いながら、すす払いをした。新年に向けてしっかり準備を進め、皆様をお迎えしたい」と話していました。