萩生田政調会長 辞任の意向固める 近く辞表を提出へ

自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、安倍派幹部の1人、萩生田政務調査会長は政務調査会長を辞任する意向を固めました。

近く辞表を提出する見通しです。

自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、萩生田政務調査会長は11日、閣僚が辞任するような事態になれば政務調査会長としての責任も大きいとして、出処進退はみずから判断したいという考えを示していました。

こうした中、萩生田氏は政務調査会長を辞任する意向を固め、近く辞表を提出する見通しです。

岸田総理大臣が14日に松野官房長官や西村経済産業大臣ら安倍派の閣僚4人を交代させる方針であることを踏まえ判断したものとみられます。

萩生田氏は、衆議院東京24区選出の当選6回で60歳。

亡くなった安倍元総理大臣に近かったことで知られ、これまでに経済産業大臣や文部科学大臣などを歴任し、去年夏から党の政務調査会長を務めています。

また、安倍派では会長不在の状態が続く中、意思決定にあたる「常任幹事会」のメンバーを務めています。

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、萩生田氏側は安倍派からキックバックを受け、政治資金収支報告書に収入として記載していない疑いがあることがわかっています。

松野官房長官「与えられた職務 全力で取り組みたい」

松野官房長官は午前の記者会見で、記者団から「自民党の萩生田政務調査会長が辞意を固めたという報道があるが、辞意を表明する意向はないか」と問われ「与えられた職務に全力で取り組みたいと考えている」と述べました。