山梨 古くから伝わる縁起物「甲州だるま」 製作がピーク

山梨県に古くから伝わる縁起物「甲州だるま」を作る作業が、甲府市でピークを迎えています。

「甲州だるま」は、およそ400年の伝統がある山梨に伝わる工芸品で、戦国武将、武田信玄に似せたとされる彫りの深い顔だちと勇ましいひげが特徴です。

甲府市の大沼富士夫さんは、県内唯一の「甲州だるま」の職人で、10年ほど前から「甲州だるま」を一人で作っています。

今月に入って、だるまづくりが最も忙しい時期を迎え、大沼さんは、だるまの顔に筆で丁寧にひげを描いていました。

大沼さんは「手に取ってくれた皆さんの願いがかなうように思いを込めて作っています」と話していました。

だるまづくりのピークは来月まで続き、来年2月の南アルプス市の「十日市」などに向けて、およそ800個作るということです。