盗まれたサンタクロース戻る 飲食店女性にプレゼントか 徳島

徳島市の商店街から盗まれた高さ1メートルほどのサンタクロースの人形が市内の飲食店で見つかり、13日、警察から商店街に返却されました。飲食店の女性従業員が訪れた男性客からプレゼントとして渡されていたということで、警察は詳しいいきさつを調べています。

今月7日、徳島市中心部の東新町商店街で、買い物客から、「広場のサンタクロースの人形が無くなっている」と連絡が寄せられ、商店街の組合が防犯カメラを確認したところ、今月1日の午後11時ごろ、黒っぽいワゴン車から降りてきた人物が、高さ1メートルほどの人形や装飾品を持ち去る様子が写っていました。

警察が窃盗事件として捜査していたところ、今月10日、徳島市内の飲食店の経営者から、「サンタクロースの人形を保管している」という相談が警察に寄せられました。

警察によりますと、人形は飲食店の女性従業員が訪れた男性客からプレゼントとして渡されていたもので、店で数日間保管していましたが、ニュースを見た経営者が盗まれたものではないかと気付いたということです。

警察が確認した結果、人形は盗まれたものと分かり、13日午後、商店街に返却されました。

警察は男性客から事情を聴くなどして詳しいいきさつを調べることにしています。

返却された人形について商店街は盗難防止の対策をとったうえで、14日、再度、広場に飾りつけるということです。

商店街の組合の福田典彦理事長は「盗んだ犯人は許せないが、無事に帰ってきて本当によかった。多くの人から心配の声をもらい人の温かみも感じた。今後は盗難にあわないよう対策を考えて飾りたい」と話していました。