子どもの発達・知能検査“受けるのに時間” 都が支援策検討

発達障害のある子どもが特別支援教育を受ける前に行う「発達・知能検査」について、受けるまでに時間がかかることによる支援の遅れが指摘される中、東京都は、各自治体での検査の実施状況など実態を調査し、支援策を検討していくことになりました。

発達障害のある子どもへの特別支援教育をめぐっては、支援を受ける前に障害の有無や特性を調べる「発達・知能検査」を必要とする自治体があるものの、当事者側からは「検査の予約が取れず、支援の開始が遅れた」といった声が挙がっています。

これに関連し、12日の東京都議会の代表質問で、都民ファーストの会の議員は「検査待ちで支援が遅れる現状があると聞いている。負担が高額となっている民間検査機関への助成なども含めて対応し、速やかに支援を受けることができる体制をつくるべきだ」と指摘しました。

これに対し小池知事は「早期に必要な支援につなげることが重要だ。検査の実施状況などの実態を把握しながら、地域の検査体制の充実を検討する」と述べました。

支援の遅れは、不登校や自傷行為などにつながるおそれもあり、都は、速やかに各自治体での検査の実施状況など実態を調査したうえで、支援策を検討することにしています。