年末年始の新幹線予約 コロナ感染拡大前と比べ10%増 JR各社

JR各社は12日、年末年始の新幹線の予約状況を発表し、それによりますと、新型コロナの感染拡大前と比べ、1割の増加となりました。JRは、需要が感染拡大前と同じ水準まで回復したことに加え、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」のすべての座席が指定席になることも影響したとしています。

JR各社は、ことし12月28日から来年1月4日までの新幹線の指定席について、12月11日時点での予約状況を発表しました。

それによりますと、すでに予約済みとなっているのはおよそ290万席で、前の年と比べて45%増えたほか、感染拡大前の2018年度と比べても10%増えました。

JRは、需要が感染拡大前と同じ水準まで回復したことに加え、今回の年末年始から東海道・山陽新幹線の「のぞみ」で、自由席がなくなり、すべての席が指定席になることが影響したとしています。

「のぞみ」の指定席の数は、1編成当たりおよそ2割増え、「ひかり」なども含む東海道・山陽新幹線全体の予約席数は感染拡大前と比べて115%となっています。

ほかの新幹線もそれぞれ感染拡大前と比べると、
▽北海道新幹線が99%
▽東北新幹線が101%
▽秋田新幹線が99%
▽山形新幹線が113%
▽上越新幹線が102%
▽北陸新幹線が107%
▽九州新幹線が97%となっています。

去年9月に開業した西九州新幹線は感染拡大前との比較はありませんが、前の年と比べると109%となっています。

JRによりますと、下りのピークは12月29日、上りのピークは1月3日で、日時をずらして利用することも検討してほしいと呼びかけています。