神田明神「煤納め」の儀式 ロボット掃除機も初参加し大掃除

東京 千代田区の神田明神で12日に、この1年のほこりを落とす「煤(すす)納め」の儀式にあわせて、初めてロボット掃除機も参加した大掃除が行われました。

神田明神は、電気街の秋葉原やオフィス街の大手町、日本橋が近く、「ITの神様」としても知られています。

ロボット掃除機の会社も近くにある縁で、ことしは、初めて会社の協力で「煤納め」の儀式にあわせて円盤状のロボット掃除機が大掃除に参加しました。

神職やみこが、ロボット掃除機とともに社殿に集まって儀式が行われたあと、ロボット掃除機10台が一斉に動き出し、神職が道具を使って天井からつり下げられている照明部分などから床に落としたほこりを、次々に吸い取っていました。

また、神楽殿でも1台のロボット掃除機が床をきれいにしました。

神田明神の広報担当で、権禰宜(ごんねぎ)の加藤哲平さんは「驚くほどきれいに、ほこりを取ってくれて、とても助かりました。かわいらしくて心も和みました。伝統は守っていくものですが、新しいことが伝統になるという考えもあります。神様も喜んでいらっしゃると思います」と話していました。

※禰宜の「禰」は、辺が「ネ」。