海岸に打ち上げられた大量のイワシなど 重機で回収開始 函館

今月7日、北海道函館市の海岸に打ち上げられたイワシなど大量の魚を、重機などを使って回収する作業が12日から始まりました。

函館市浜町の海岸には7日、イルカなどに追われて殺到したのではないかとみられるイワシなどの魚が大量に打ち上げられました。

函館市や北海道などは、3日前から手作業で魚の回収を進めてきましたが、さらに作業を急ぐため、12日から重機などを使い始めました。

作業は午前9時ごろから始まり、3人の作業員が雪かき用のシャベルで魚をすくい上げ、掘削機のバケットに次々と入れていました。

市によりますと、陸上に打ち上げられたり海中に漂流したりしている魚は、推計で合わせておよそ1100トンに上るということで、回収した魚は、清掃工場に運び焼却処分する方針です。

ただ、焼却する際に、魚に付着した砂で焼却炉が故障する可能性があることや、大量の焼却で有毒なガスが発生するおそれもあり、市は、1日40トンを目安に回収するとしています。

函館市農林水産部の町谷仁志漁業活性化対策担当課長は「魚が放置されたままでは周辺の市民に影響が出る懸念もあり、できるかぎり早く回収と処分を進めたい」と話していました。

市は、回収作業を日曜日を除き、年末まで続ける予定だということです。