家族が人質のイスラエル人来日 集会で一刻も早い解放訴え 東京

ガザ地区で家族を人質にとられているイスラエル人6人が来日し、11日夜、東京タワーの前で開かれた集会で人質全員の一刻も早い解放を訴えました。

イスラエル政府の事業で10日から来日しているのは、ガザ地区で家族を人質にとられているイスラエル人の6人です。

6人とも20代の家族がことし10月7日にハマスに襲撃された音楽イベントに参加していて、連れ去られました。

11日は東京タワーの前で日本に暮らすイスラエル人が開いた集会に参加し、先週始まった、ユダヤ教の祭り「ハヌカ」の慣習にのっとってしょく台に光りをともし、人質の解放を祈っていました。

めいのエデンさん(28)が人質となっている、サソン・エズラ・ゼカリヤさんは集まった人たちの前で「私たちの子どもたちが人質となっている中、ハヌカおめでとう、とは言えません。どうか人質となっている人たちのことを忘れないでください。全員が解放されるその日まで、声をあげ続けてください」と話し、人質の一刻も早い解放を訴えました。

ハマスは7日間の戦闘休止の間に外国籍を含む110人の人質を解放しましたが、イスラエル政府は依然、130人以上が人質になっているとしています。

息子のアロンさん(22)が人質となっているイディット・オヘルさんは「毎日とてもつらいです。息子はこんなことになるなんて思っていなかったはずです。息子は日本に来たがっていたので、ここで訴えることはとても大切です。息子が帰るその日まで、私はできることをします」と話していました。

人質の家族は12日、都内で記者会見を行う予定です。