フェンシング 男子エペW杯団体 日本がイタリアを破り優勝

カナダで行われたフェンシング男子エペのワールドカップの団体で、世界ランキング6位の日本がことしの世界選手権を制したイタリアを破って、優勝を果たしました。

カナダのバンクーバーで行われたフェンシング男子エペのワールドカップは2024年のパリオリンピックの出場権をかけた選考レースの対象大会で、10日、団体戦が行われました。

世界6位の日本は、東京オリンピックの金メダルメンバーである加納虹輝選手と、見延和靖選手、山田優選手、それにことしの全日本選手権を制した松本龍選手の4人が臨みました。

日本は2回戦でアメリカ、3回戦ではカザフスタンを破り、準決勝では世界10位のスイスに45対30と大差で勝って、決勝に進みました。

決勝では、ことしの世界選手権を制した世界2位のイタリアと対戦し、第4試合でチーム最年長の36歳の見延選手がリードを広げて優位に立ち、最終の第9試合ではアンカーの加納選手が一挙7ポイントを取るなど32対27で勝って優勝しました。

日本フェンシング協会によりますと、男子エペのワールドカップで日本が優勝するのは2019年以来、4年ぶり2回目です。

加納選手は「これでパリオリンピックに大きく近づけたと思う。レースは続くので、今後も日々精進していきたい」とコメントしました。

見延選手は「チームが一つになり理想的な団体戦ができた。『勝ってかぶとの緒を締めよ』で、次回の試合に向けて準備を進めていく」とコメントしていました。