俳句の催しでAIとの対決も “新たな魅力を” 松山

制限時間内に条件に合った俳句を交互に詠んで、出来栄えなどを競う催しが、10日、愛媛県松山市で開かれ、特別企画としてAI=人工知能と人類の対決も行われ、会場を盛り上げました。

この催しは、俳句の新たな魅力を生み出そうと愛媛県現代俳句協会が主催して行われ、会場となった松山市の坂の上の雲ミュージアムには、参加者や観客、合わせておよそ50人が集まりました。

会場の中央には机が設けられ、参加者が2人ずつ向かい合って座り、制限時間の10分間でそれぞれ4つの句を詠んで対決しました。

対決では、相手が直前に詠んだ句の中から、漢字ひと文字以上か、連続したひらがな3文字以上を使って、新しい句を作ることなどが条件となっていて、審査員4人が10点満点でそれぞれの句を採点し、総合得点の高いほうが勝ちとなります。

参加者たちは、短い時間で次々と独創的な句を作り上げ、最後に作品の得点が発表されると、観客は拍手で健闘をたたえていました。

特別企画として北海道大学が開発した俳句専用のAIと参加者4人との対決も行われ、1点差でAIが勝つと、会場からは驚きの声が上がっていました。

県現代俳句協会の会員で、催しを企画したキム・チャンヒさんは、「将棋の藤井聡太さんのように豊かな俳句が生まれるきっかけになればと思う。俳句を楽しめるイベントを提案していきたい」と話していました。