フェンシング男子フルーレW杯 日本は団体戦で4位

愛知県で行われたフェンシング男子フルーレのワールドカップは10日、団体戦が行われ、世界ランキング1位の日本は3位決定戦で香港に敗れ4位でした。

愛知県常滑市で行われたフェンシング男子フルーレのワールドカップ高円宮杯は大会最終日の10日、団体戦が行われました。

日本はことしの世界選手権で優勝を果たすなど好調で、団体のランキングでは世界1位です。

試合にはキャプテンの松山恭助選手と19歳の飯村一輝選手、それに今大会の個人戦で日本勢トップのベスト8に進んだ永野雄大選手、リザーブの敷根崇裕選手の4人で臨みました。

団体戦は合計9試合を戦って先に45点を取ったチームか、合計ポイントの多いチームが勝ちとなります。

日本は2回戦でカナダ、3回戦でポーランドに勝って、準決勝では東京オリンピックの金メダルチームで世界5位のフランスと対戦しました。

試合は、リードされる苦しい展開も飯村選手のスピードを生かした攻撃や松山選手の粘りもあり、終盤まで激しく競り合いました。

そして、4ポイントをリードされて迎えた最終の第9試合では松山選手が追い上げましたが最後は振り切られ、42対45で敗れました。

日本は続く3位決定戦でも世界6位の香港に35対45で敗れて4位に終わり、準優勝だった去年に続く表彰台はなりませんでした。優勝は、イタリアとの決勝を制したフランスでした。

松山恭助「もっと一人一人が高め合っていければ」

松山恭助選手は「日本開催の大会でメダルを獲得できず、残念な気持ちはあるが、オリンピックシーズンの全体を見たときに日本がベスト4に位置づけられているのは僕たちの力が確実についているということ。そういう意味ではポジティブに捉えている」と前を向いていました。

その要因には、東京オリンピックの団体でフランス代表として金メダルを獲得したあとに就任したエルワン・ルペシューコーチの存在があるとして「勝者のメンタリティを持ったコーチから言われるのは“とにかくシンプルに自分のプレーをやれ”ということ。ぶつかって負けるときもあるし勝ちにつながるときもある、そこを僕を含めてみんなが学んでいる。彼が来てからの数年間の積み重ねで確かな自信をつけて、それが結果にもつながっている」と充実した表情を見せました。

今後に向けては「これからの練習で今回の試合に出ていない選手たちも含めて、もっと一人一人が高め合っていければパリオリンピックでのメダルにも大きく近づく」と話していました。