ゼレンスキー大統領の妻が危機感 ウクライナ支援 欧米で鈍る

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに対する支援の動きが欧米各国で鈍っていることについて、ウクライナのゼレンスキー大統領の妻、オレーナ氏は「世界が疲れてしまったら私たちを死なせることになる」と述べ、強い危機感を示しました。

ウクライナへの支援をめぐり、アメリカでは、与野党の主張が対立するなどして議会での審議が進まなくなっていて、ドイツの研究機関がことし8月から10月に各国から新たに表明された支援額がこれまでで最も低くなったと発表するなど、欧米各国で動きが鈍っています。

こうした現状についてウクライナのゼレンスキー大統領の妻、オレーナ氏は7日、イギリスの公共放送BBCのインタビューに対し「私たちには支援が本当に必要だ。もし世界が疲れてしまったら、私たちを死なせることになるだけだ」と述べ、強い危機感を示しました。

そのうえでオレーナ氏は「私たちが2年間言い続けているのは、侵略を止めなければウイルスのように拡散するということだ」と述べ、ロシアの軍事侵攻を今止めなければ、世界の安定が脅かされるとして支援の継続を強く訴えました。