ヌートバー「おめでとう Senpai !」 大谷翔平へコメント相次ぐ

大リーグ、エンジェルスからFA=フリーエージェントとなっていた大谷翔平選手がドジャースと契約することを決めたと自身のインスタグラムで発表しました。

大谷選手のインスタグラムの投稿には、エンジェルスの元チームメートなどからコメントが相次ぎました。

関係者やファンの反応とともにお伝えします。

「おめでとう!うれしいよ」

サンドバル投手 (左)

ドジャースへの移籍を発表した大谷選手のインスタグラムの投稿には、エンジェルスの元チームメートなどからコメントが相次ぎました。

このうち、大谷選手と親しいエンジェルスのサンドバル投手は「おめでとう!ただ、僕が一番悲しいのは君の通訳と会えなくなることだよ」と祝福するとともに冗談まじりに通訳の水原一平さんとの別れを惜しみました。

また、ワンツ投手は「ショウ、おめでとう!うれしいよ」とコメントをしたほか、今シーズン序盤に大谷選手とバッテリーを組んだキャッチャーのオホッピー選手は「おめでとう兄弟」とコメントした上で、自身のインスタグラムにも「楽しかったよ!」と大谷選手との写真を添えて投稿していました。

ヌートバー選手「おめでとう『Senpai(先輩)』!」

さらに、ことしのWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで、日本代表としてともに戦ったカーディナルスのヌートバー選手も「おめでとう『Senpai(先輩)』!君にふさわしいよ」とコメントするなど選手たちからも祝福の声が相次ぎました。

吉田正尚選手「彼がよければそれが一番」

ことし3月のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでともに戦い、日本の優勝に貢献したレッドソックスの吉田正尚選手が、地元、福井県で行われた野球教室のあと、報道陣の取材に応じました。

この中で吉田選手は、大谷選手のドジャースへの移籍について、「毎年強いイメージがある、すばらしいチームだと思う。彼がよければ、それが一番じゃないか」と話し大谷選手の決断を尊重していました。

そのうえで、レッドソックスとリーグが違うナショナルリーグのドジャースに移籍することから対戦機会が減ることについては「また、グラウンドで会えたらうれしいですね」と話していました。

栗山英樹さん「またここからが勝負」

日本ハム時代に大谷選手を二刀流の選手へと育てた栗山英樹さんは日本ハムを通じて「世界一の選手になると信じて、ファイターズから5年で旅立った翔平がメジャーリーグでの6年間でこれだけの評価を受けたということは、金額がということではなく、本当にうれしかったです。本人が本当に頑張ったんだということを今回は改めて強く感じています」とコメントしました。

その上で、栗山さんは「これで終わりではなく、またここからが勝負だと思います。新しいステージでも、野球界のためにまた何かを見せてくれることでしょう。楽しみにしています」と新天地での活躍に期待を寄せました。

阪神 村上頌樹投手「憧れるのはダメなんで」

プロ野球、セ・リーグのMVP=最優秀選手と新人王に同時に選ばれた阪神の村上頌樹投手は「記事を見たときに金額の桁がすごく、びっくりした」と受け止めを話しました。

また、刺激や憧れはあるかと問われ「憧れるのはダメなんで、そこはないです」と大谷選手がWBC=ワールド・ベースボール・クラシック決勝のアメリカ戦の前にチームメートに語りかけた『憧れるのはやめましょう』という言葉にちなんで返答し、報道陣を笑わせていました。

オリックス 平野佳寿投手「それくらいの評価を受ける選手」

今シーズン日米通算250セーブを達成したオリックスの平野佳寿投手は「すごいと思う。ただ同時にそれくらいの評価を受ける選手だとも思っている」と話しました。

平野投手は3年前まで大リーグでプレーしていて、マリナーズに所属していた2020年8月の試合で、2番・指名打者で出場した大谷選手と対戦していました。

この打席では、平野投手が145キロのストレートでライトフライに打ち取っていて「対戦できたことが光栄だ。頑張ってほしい」とエールを送っていました。

野球 日本代表 井端弘和監督「史上最大の契約 誇りに思う」

野球の日本代表の井端弘和監督は大谷翔平選手のドジャース移籍について「プロスポーツ史上最大の契約が野球となり、それが日本選手の大谷選手ということは誇りに思う。子どもたちが憧れていってくれたら日本の野球界も盛り上がるし、どんどんいい選手も出てくると思うのでよろこばしいことだ」と話していました。

その上で、「メディアで予想されていた金額よりも多かったのでゼロも1つ増えているし、金額にイメージがわかない」と驚いた様子でした。

そして、「子どもたちにすばらしいパフォーマンスを見せてほしいし、けがだけしないように気をつけて1年でも長く現役でプレーしてほしい」とエールを送りました。

NBA レイカーズ 八村塁選手「いろいろ話をしたい」

NBA=アメリカプロバスケットボール、レイカーズの八村塁選手がラスベガスで行われた試合後に取材に応じ、大谷選手がドジャースに移籍を決めたことについて、「素晴らしいことだ。バスケットボールと野球というメジャーなスポーツで、ロサンゼルスで日本人として2人でできることはうれしい。機会があればいろいろ話をしたい」と話していました。

元レイカーズ マジック・ジョンソンさんもSNSに喜びを投稿

ドジャースの共同オーナーの1人で、NBA=アメリカプロバスケットボールのロサンゼルス・レイカーズで活躍したかつてのスター選手、マジック・ジョンソンさんは自身のSNSで大谷選手の移籍について「ドジャースブルーを着る決断をしてくれて本当にありがとう!世界中のドジャースファンがあなたの決断に喜び興奮しています。ドジャースへようこそ!」と投稿しています。

ドジャース地元は歓迎ムード

大谷翔平選手のドジャース移籍は、地元のニュース番組で繰り返し伝えられているほか、地元紙の10日のスポーツ面の表紙を飾ることが決まるなど、歓迎ムードに包まれています。

ファンからも活躍を期待する声が多く聞かれ、ドジャースタジアムの近くにいた男性は「ワールドシリーズに向けて決定的な活躍をしてくれると思う。彼はとても多才で、来年は投げられなくてもバッティングに期待している。多額の契約の価値がある選手だと思うし、今からスタジアムの盛り上がりが楽しみだ」と喜びを語りました。

また、北米最大規模の日系人の街「リトルトーキョー」では大谷選手の契約のお祝いに食事に訪れたという男性もいて「チームは長い間彼を追っていたから、信じられず夢のような気持ちだ。チームにはベッツ選手など素晴らしい選手たちがいて、そこに大谷が加わればもう止められないだろう。少なくとも2、3回はワールドシリーズに連れて行ってくれるだろう」と興奮気味に話していました。

また、別のファンは、「彼がチームに来るのが待ちきれない。驚異的な選手で、契約に見合った活躍をしてほしい。彼は情熱的でチームのためにプレーしてくれる。彼がマウンドの上で彼の仕事をするところをはやく見たい」と話していました。

スポーツバーではファンが歓迎や喜びの声

ロサンゼルス中心部にあるスポーツバーでは、大谷翔平選手がドジャースとの契約を決めたことについて歓迎や喜びの声が聞かれました。

子どものころからドジャースひと筋だという男性ファンは「人生最高の日です。アメリカにとってもロサンゼルスにとっても日本にとっても最高のできごとです。めちゃくちゃ興奮しています」と話していました。

そして「ドジャースはロサンゼルスの人々にとってかけがえのないもので、ファンと選手の間には特別な関係があります。ついに大谷選手も加わるのかと考えると本当にうれしいです」と興奮気味に話していました。

また、別の野球ファンの男性は「10年で7億ドルとはすごい契約です。彼はすばらしい打者でありすばらしい投手であり、ドジャースのリーダーになるに違いない。エンジェルスでそうしたようにドジャースの文化を大きく変えると思います」と話していました。

別のテーブルでは「球団はいい判断をしたと思う」と話し歓迎する人と「大谷選手は大好きだが、7億ドルは高すぎる。それだけのお金があればもっとほかのいい選手を複数獲得できる」と主張する人との間で議論となっていました。

移籍候補だったカナダ・トロントの市民からは落胆の声

大谷翔平選手の移籍先がドジャースに決まったことについて有力な移籍候補のひとつだったブルージェイズの本拠地、カナダ・トロントの市民からは落胆の声が聞かれました。

トロントに住む20代の男性
「彼はすごい選手だし、大学ではみんなが彼のことを話していた。彼が来ないことになって悲しい」

ブルージェイズのファンの20代の男性
「私たちのチームに来て欲しかった。私たちのためにホームランを打って欲しかった」

トロントに住む30代の男性
「本当に残念だよ。ミスターオータニ、トロントに来てくれたら良かったのに。ロサンゼルスで頑張ってください。我々がやっつけてやるぜ」

出身地 岩手では活躍を期待する声

大リーグの大谷翔平選手が、プロスポーツ史上、最高額でドジャースと契約することが決まったと伝えられたことを受けて、出身地の岩手県では、新たなチームでの活躍を期待する声が聞かれました。

岩手県内では、地元の新聞社が昼前、県内7か所で契約が決まったことを伝える号外を配りました。

このうち盛岡市のデパート前では、買い物などに来た人が次々と号外を受け取っていました。

号外を受け取った50代の男性は「とうとう契約が決まってよかったと思います。ケガを早く治して投手としても頑張ってほしいです」と話していました。

野球をやっているという12歳の男の子は「史上最高額の契約で、本当にすごい人だと思いました。自分も大谷選手のような選手になりたいです」と話していました。

70代の女性は「素直で明るくすてきな選手だと思います。ケガをせずに、今までどおり頑張ってもらいたいです」と話していました。

北海道内でも驚きと期待の声

プロ野球、日本ハムで活躍した大谷翔平選手が、ドジャースに移籍し巨額な契約で合意したことについて、北海道内でも驚きと期待の声が聞かれました。

室蘭市の50代の女性は「さすがだなと思います。日本ハム時代から見ているので親心みたいな感じで、『頑張れ』と思います。けがを治して、活躍してほしいです」と話していました。

江別市の50代の女性は、「日本のプロ野球の契約金額から考えても想像がつかないです。大谷選手は日本ハム時代と比べて、何倍もの活躍をしていて、日本の星です。来シーズンはバッターでの出場なので、数々のタイトルをとってほしい」とさらなる活躍に期待していました。

千歳市の20代の男性は、「すごい大きい金額でびっくりしました。チームとしても、大谷選手個人でもいい成績を残してほしい。日本ハム時代の大谷選手を見ていたので、育ててくれた栗山監督に感謝です」と笑顔で話していました。