太平洋クロマグロ 特例措置拡大で来季 大型魚 漁獲枠 増の方針

太平洋クロマグロなどの資源管理のための国際会議が開かれ、日本などが提案した特例措置の拡大に対し、各国が合意しました。これを受けて、水産庁は来シーズンの大型のクロマグロの漁獲枠を増やす方針です。

中西部太平洋まぐろ類委員会は、太平洋のクック諸島で現地時間の今月4日から9日まで年次会合を開き、本マグロとも呼ばれすしネタなどとして人気が高いクロマグロの漁獲管理を議論しました。

太平洋クロマグロについては、日本などが30キロ未満の小型魚の漁獲枠を減らす代わりに30キロ以上の大型魚の漁獲枠を増やす特例措置の拡大を提案していて、水産庁によりますと、会議の結果、各国が合意し、来年から導入されることが正式に決定されたということです。

これを受けて水産庁は、来シーズンの国内のクロマグロの漁獲枠の配分について、国が管理している巻き網や流し網などの沖合漁業で、今シーズンより400トンあまり増やして4820トンにする方針です。

漁獲枠が増えるのは2年ぶりで、水産庁は、来週にも正式に来シーズンの配分を決定することにしています。

一方、今回の年次会合では、特例措置として事実上の増枠となりましたが、水産庁は、クロマグロの資源の回復傾向を踏まえ、来年の国際会議で漁獲枠の本格的な拡大を提案することにしています。