G7内務・安全担当相会合 経済安全保障 児童ポルノ対策など議論

水戸市で8日に始まったG7=主要7か国の内務・安全担当相会合は9日からテーマごとの会議が行われていて、経済安全保障や、児童ポルノをめぐる問題への対策などについて意見が交わされています。

G7内務・安全担当相会合は8日、水戸市で始まりました。

2日目の9日は、議長国である日本の松村祥史国家公安委員長が「犯罪と戦い社会を守るため、G7の固い結束を確認したい」とあいさつしたあと、テーマごとの会議が始まりました。

このうち、経済安全保障をテーマにした会議では、政府機関や企業から先端技術や情報が外国に流出するのを防ぐための各国の取り組みや、国際的な連携の強化について話し合われました。

9日はこのほか、IDやパスワードを盗んで金銭をねらうフィッシング詐欺などのサイバー犯罪対策、日本でも被害が深刻な児童ポルノなど、子どもの性の搾取の問題への取り組みなどが議題となりました。

参加国はさらに、生成AIを悪用した犯罪の危険性や対処方針、各国でも被害が深刻化している組織的な詐欺への対応などについても議論し、最終日の10日、共同声明を採択する見通しです。

古武道の演舞など見学

9日は会議の合間をぬって市内にある道場、水戸東武館の見学会が行われ、各国の閣僚などが参加しました。

はじめに、水戸東武館の小澤智館長から、道場の歴史が150年あることや剣道やなぎなた道などで、いまも100人ほどが利用しているなどと説明を受けました。

そして、師範による真剣を使った古武道の演舞や剣道の立ち会いを見学しました。

また、木刀を使った面打ちの体験では、松村国家公安委員長とイギリスのトム・トゥーゲンハット内務省担当大臣が参加し、師範の指導を受けながら、「めん」と掛け声をかけ、打ち込みをしていました。

演舞を披露した水戸東武館の高山陽好師範は「積極的に体験もしてもらい、うれしかったです。皆さんに水戸の文化を知っていただけてよかったです」と話していました。