陸上10000mの日本選手権を前に会見 相澤晃“優勝目指したい”

パリオリンピックの代表選考を兼ねた陸上10000メートルの日本選手権が10日、開かれるのを前に選手たちが会見し、この種目の日本記録を持つ相澤晃選手は「しっかり練習が積めているので優勝を目指したい」と自信を示しました。

パリオリンピックの代表選考を兼ねて10日、国立競技場で行われる陸上10000メートルの日本選手権を前に、9日は都内で、この種目の日本記録保持者で東京オリンピック代表の相澤選手とことしの世界選手権代表の五島莉乃選手が会見しました。

大会2連覇がかかる相澤選手は「去年の日本選手権以降、けがで苦しい時期があったが、夏以降しっかり練習が積めているので、優勝目指して頑張りたい」と自信を示しました。

また、五島選手は「いい状態で迎えられると思う。パリオリンピックにつながるように、今の自分の力をすべて出し切りたい」と話しました。

今回の日本選手権では男子は日本記録よりも速い27分ちょうど、女子は30分40秒に設定されている参加標準記録を突破して優勝すればパリオリンピックの代表に内定します。

また、ことしの世界選手権のこの種目で7位に入賞した女子の廣中璃梨佳選手は順位にかかわらず、参加標準記録を突破すれば代表内定が決まります。

陸上10000メートルの日本選手権は10日午後4時すぎから行われ、NHKはBSで生中継します。

「電子ペーサー」初導入のレースに

今回の日本選手権では1周400メートルのトラックに1メートルおきに400個のLEDライトが配置され、決められたペースで光る「電子ペーサー」と呼ばれる機器が初めて導入されます。

電子ペーサーは男女ともにタイムの設定によって異なる色のライトが光って、選手にペースを知らせる役割を果たします。

男子は緑のライトが最も速い1周65.6秒の設定で、ラスト1000メートルからは1周63.6秒にペースが上がり、25周の合計で27分15秒となります。

一方、女子は赤のライトが最も速く、1周74秒の設定で、合計30分50秒となっています。

日本陸上競技連盟によりますと、電子ペーサーの導入は記録に挑戦する選手をサポートするとともに、会場の盛り上がりや競技を見ている人へのわかりやすさにもつなげる狙いがあるということです。