“ロシア軍 巡航ミサイル攻撃を再開”ウクライナ空軍が発表

ウクライナ空軍は8日、ロシア軍が戦略爆撃機から巡航ミサイルを使った攻撃を行ったと発表しました。巡航ミサイルによる攻撃はおよそ2か月半、途絶えていたものの、本格的な冬を迎える中、ロシア軍が再開したとみて、ウクライナ側は警戒を強めているとみられます。

ウクライナ空軍は8日、ロシア軍が戦略爆撃機から巡航ミサイル19発を発射し、このうち14発を東部のドニプロペトロウシク州とキーウ州で撃墜したと発表しました。

数発のミサイルはドニプロペトロウシク州にあるインフラ施設を狙ったものだったとしています。

首都キーウの当局者はSNSに、「敵は79日間の中断のあと、戦略爆撃機からの巡航ミサイルによる攻撃を再開した」と投稿し、本格的な冬を迎える中、ロシア軍がミサイルによるインフラ施設への攻撃を強化してくることに警戒を強めているとみられます。

また、ウクライナ空軍は、ロシア軍がウクライナ東部のハルキウ州でミサイル攻撃を行ったと発表しました。

地元の知事などによりますと、この攻撃で2人がけがをしたほか、複数の集合住宅や車両が破壊される被害が出たということです。

こうした中、ロシア大統領府のペスコフ報道官は8日、記者から、「アメリカはロシアが来年、ウクライナ側の条件で和平交渉に参加することを望んでいるようだが、これは現実的か」と聞かれ、「全く非現実的だ」と述べました。

そのうえで、アメリカはウクライナ人の命を犠牲にして、ウクライナでの戦闘から経済的な利益を得られるようにしているなどと、一方的に主張して批判しました。

ウクライナ空軍報道官「ロシア軍 ミサイル備蓄ある程度回復」

ウクライナ空軍の報道官は地元テレビに出演し、「ロシア軍はこの数か月、巡航ミサイルによる大規模な攻撃を仕掛けてこなかったため、ミサイルの備蓄をある程度回復させている」との見方を示しました。

ウクライナ軍報道官「ロシア軍兵士 死より指揮官恐れ前進」

また、別のウクライナ軍の報道官は地元テレビに出演し、東部ドネツク州のアウディーイウカで4万人のロシア軍が展開し、1日当たり300人から400人の死傷者を出しながら戦闘を続けているとの見方を示しました。

そのうえで、「ロシア軍の指揮官は兵士を動物のように扱っている。食べ物も水も与えられないこともある」と述べ、兵士らは死よりも指揮官を恐れて前進しているだけだと主張しました。