JR中央・総武線 減速に不十分な距離の信号機 5か所見つかる

JR中央・総武線の各駅停車で、信号機に関係する設備の位置が不適切で、電車が信号機までに速度を落とすのに十分な距離がない場所が5か所みつかったことがわかりました。JR東日本は設備を改修するとともに、ほかの路線でも調査を行うとしています。

JR東日本によりますと、11月に中央・総武線の各駅停車で、運転士が西船橋駅の構内で黄色の注意信号を確認して適切にブレーキをかけたものの、信号機を通過する際、注意信号が指示する45キロ以下にならず、67キロで走行したということです。

運転士はその後、非常ブレーキをかけて電車を停止させ、その先にある赤色の停止信号を超えることはありませんでした。

運転士が注意信号を見てブレーキをかけた際、制限速度内で走行していたにもかかわらず速度超過したことから、会社が調査したところ、信号機を確認するための設備の位置が不適切だったことがわかったということです。

信号を確認できる場所から信号機までの距離が本来より90メートルほど短く、速度を落とすのに十分な距離がありませんでした。

中央・総武線の各駅停車では、同じように注意信号の信号機までの距離が不適切だった場所がほかにも4か所みつかったということです。

JR東日本は原因について、制限速度より遅い速度で計算して設備の位置を決めたためだとみられるとしていて、今後、設備を改修するとともに、ほかの路線でも調査を行うとしています。